2020年 5月19日(4班)多々納
その奇妙な動物を間近に見たのは、もう7年も前のことです。樟葉ゴルフ打ちっぱなし場横の草むらから、のっそりと目の前に出てきて、相当鈍いのでしょうかこちらに全然気づきません。スマホでビデオを撮ること1分余り、その間全然気づかず夢中で草を食べていました。やっとこちらに気づいて顔を上げ、「そこでズーッと見てたの?」というように多少びっくりしたような顔をしたものの、急いではいるのでしょうが、のそのそとゆっくり草むらに消えてゆきました。体長はしっぽを除き40cm前後、丸々太っていてまさかカピバラ?
その後もう一度、今度は船橋川の浅瀬を上流に向かってのそのそと歩いている姿を目にしました。しかしそれっきりで、川の近くを通るときはどこの川でも注意してみているものの出くわすことはありませんでした。
調べると、このゆっくりさんはカピバラと同じ「げっ歯類」に属するネズミ科のヌートリアという動物で、南米産の外来種。見た目はしっぽを除いてかなりカピバラに似ているものの、カピバラが非常におとなしいのに対し、ヌートリアは凶暴で人を襲うこともあるとか…。上質の毛皮が取れるということで各国が輸入したものの、需要がなくなるとその凶暴な性格から害獣に指定している国が多いそうです。しかし、過去目にした2匹はのそのそと動くノンビリした性格に見えました。
それが、今度のコロナ騒動で、滅多に行かない山田池公園を何年かぶりに散歩していて、池に架かる橋の下でヌートリアが4匹も大きな鯉と一緒に泳いでいるのを見かけました。陸の上ではのそのそとしか動けないのに、泳ぎはとても上手で素早く、潜ることもできるようです。泳いでいる姿はカワウソやラッコのイメージ。あれだけの数が居れば、いつ行っても見れそうです。でも、人を襲うこともあるらしいので、くれぐれも近づき過ぎないよう注意して下さい。
今度山田池公園へ行ったらヌートリアを探してみたいと思います。
池を覘けばすぐに見つかると思います。淀川で見たのよりは小柄で痩せてましたが・・・。