高城山山頂・八上城跡にて |
松愛会 山歩き会 |
丹波富士[高城山] 標高462m
十兵衛茶屋〜春日神社〜高城山〜八上本町〜王地山公園 まけきらいの湯
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10月15日、松愛会山登り会を行った。今年のテーマは「ふるさと富士と温泉」だ。今日は丹波富士の高城山に登った。この山は八上城跡の城山だ。
JR篠山口から登山口までバスの便がないので、途中の神姫バス篠山営業所までバスに乗った。ここから登山口の十兵衛茶屋まで歩いた。途中、高城山が時々きれいに見ることができた。また、八上小学校に二宮金次郎の像をみんな懐かしそうに眺めた。最近教育思想が変わり、二宮金次郎の像が校庭にある学校は少ないようだ。
十兵衛茶屋に到着、説明版には重兵衛茶屋となっていた。江戸時代、京都から亀岡篠山を経由して但馬への山陰街道、播州に向かう播州街道の分岐点で、大名の参勤交代時や一般旅人の休泊所として利用されたそうだ。重兵衛茶屋も前に八上村道路元標があった。大正時代もこの辺りが起点になっていたのだろう。
街道を少し先に進むと、古美術屋があり道を挟んで、八上城跡の案内説明板がある。間の道を進むと春日神社の境内になる。突き当たったところが春日神社の境内で、高城市松稲荷神社が左側にあり、その上段にお堂があり春日神社というのがよく分からなかった。右側の山道、八上城への大手道と思われる道を登り始める。 |
神姫バス篠山営業所を出発 |
高城山 |
二宮金次郎像 八上小学校にて |
高城山 |
重兵衛茶屋近く |
重兵衛茶屋 |
重兵衛茶屋と八上村道路元標(左手前) |
八上村道路元標 |
八上城跡の案内板・春日神社口(登山口) |
春日神社境内の高城市松稲荷神社 |
春日神社境内上のお堂 |
春日神社境内 |
春日神社境内を出発 |
八上城大手道(登山道) |
少し登ると広いところに出る。主膳屋敷跡だそうだ。ここから木階段道が山頂まで続く。この階段道は、かなりの急登でやはり城山だった条件に合致するのであろう。
鴻の巣を通過、北麓御前屋敷の堀と西麓の堀を警備した砦跡だ。下の茶屋丸、中の檀、上の茶屋丸へと登る。雑木が茂っているが現在は下の茶屋丸から展望が開けている。
右衛門丸跡に来ると登りが一段落した感じで石垣もあり広場になっている。城主の屋敷跡で、防備、連絡や指揮に当たる要だったようだ。
三の丸跡に来ると城跡の様子がよく分かるようになる。二の丸跡から一段高いところに登ると本丸跡に着く。反対側には岡田丸跡がある。
高城山の標高は462mで山頂は、八上城跡本丸でだ。三角点はないが図根の3級基準点NO.1があり、その横に古い石の図根点と思われるものがあった。波多野秀治公表忠碑が建てられていた。展望は木が茂っていてあまり望めないが、三岳方向の眺望が少しある。本丸跡で昼食にした。
午後は、藤ノ木坂コースで下山することにした。蔵屋敷、池東上の番所跡を過ぎると、分岐に出る。この分岐はこれから下る藤ノ木坂コースと野々垣コースの分岐だ。
分岐から数分ではりつけ松跡に着く。落城の際、光秀の母、付人腰元等人質の処刑に使った松の跡と伝えれれているそうだ。
その先に芥丸跡がある。東の山麓の街道防備に当たったところだそうだ。ここからの展望はこの山では一番良い。東の方は木が伸びて少し物足りないが、北の方は三岳から篠山盆地がほぼ展望できる。王地山公園や篠山城も遠望できる。ここのピークは。標高388mぐらいで、山頂にあった基準点のNO.2があった。
ここから谷をどんどん下ると、藤ノ木坂道入り口に下山した。一旦、春日神社まで戻り、用足しをしてから王地山公園へと歩いた。
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主膳屋敷跡を過ぎるといきなり木階段が続く |
木階段を登る |
木階段が続く |
木階段を登る |
下の茶屋丸にて |
尾根道に出る |
木階段を登る |
木々の間からの眺望(標高430m) |
三の丸跡 |
山頂へあと一息 |
高城山山頂・八上城跡 |
八上城跡 波多野秀治公表忠碑 |
高城山山頂・八上城跡にて |
高城山 図根(3級基準点)公共山 NO.1 篠山市 |
昔の図根点と思われる |
高城山山頂より三岳方向の眺望 |
芥丸跡 P388(標高388m) |
高城山 図根(3級基準点)公共山 NO.2 篠山市 |
芥丸跡から三岳方向の展望 |
芥丸跡から三岳方向、篠山盆地のパノラマ |
下山も木階段 |
藤ノ木坂道入り口に下山 |
春日神社への途中、八上の一里塚があった。一里塚は徳川秀忠1604年、江戸日本橋を基点にして、東海、東山、北陸三道に一里ごとに榎や松を植え道のりの目安としたのが始まりとか。大正9年に施行された道路元標の元になったものだろう。現在も国道の基点は東京日本橋で江戸時代と変わらないのだ。この一里塚は篠山城の大手門から最初の一里塚で、松を補植し後世に伝えていくそうだ。
重兵衛茶屋から国道を渡り、田んぼ道を歩いた。田んぼ道から眺める高城山は丹波富士の名の通り美しい。細い田んぼ道の向うから小型トラックが来た。荷台には黒豆の枝豆が一杯積んであった。通り過ぎたかと思ったらお母さんが降りてきて、篠山一の枝豆を作っている。要りようだったら送ってあげるから電話くださいと、美味しい黒豆談義をしてくれた。そのあとおじさんから柿をもらったり道草を楽しんで歩いた。
二宮金次郎の八上小学校を過ぎ、バスの営業所を過ぎれば、篠山川に架かる橋をわたる。橋の向こう高台に王地山公園のさややま荘が近くなってきた。篠山市街地に入り王地山へ一登りするとささやま荘の到着した。ここのまけきらいの湯につかってゆっくりした。
「まけきらい」とは、この近くにまけきらい稲荷神社があって、勝負事の神様として古くから親しまれていた。藩主青山忠裕が将軍上覧大相撲で領内のお稲荷さんが力士に化けて優勝。まけきらいの殿様を大いに喜ばしたという。まけきらいは殿様の性格からきて定着したのだろう。
王地山から下り篠山市街を経て、本篠山からバスで篠山口へ戻り、JRで京橋に戻った。高城山は丹波富士、八上城跡と三つの名を持つ山だった。枝豆の収穫期、田んぼ道を道草したり、王地山のまけきらいの湯に入って疲れを癒やしたり楽しい一時を過ごすことができた。
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八上一里塚にて |
八上一里塚 |
高城山 農道より |
黒豆枝豆談義 |
高城山をあとに |
高城山 |
柿の実取り 農家のおじさんからプレゼント |
高城山 |
二宮金次郎像のあった八上小学校 |
王地山公園 ささやま荘 篠山川橋より
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王地山公園 ささやま荘まけきらいの湯 |
王地山公園 ささやま荘まけきらいの湯 |
丹波富士[高城山] 王路山公園ささやま荘より |
篠山市街 |
篠山市街 |
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コース
JR京橋(8:25)=[快速]=篠山口(9:46/10:12)=[バス]=篠山営業所(10:33/10:35)〜
十兵衛茶屋(11:08)〜春日神社(11:15/11:27)〜鴻の巣(11:41)〜下の茶屋丸(11:46)〜
中の壇(11:49)〜上の茶屋丸(11:54)〜右衛門丸跡(12:07)〜三の丸跡(12:09)〜
二の丸跡(12:10)〜高城山・八上城跡[本丸跡・岡田丸跡](12:12/昼食/12:57)〜
蔵屋敷(13:02)〜池東上の番所(13:03)〜藤ノ木坂コース分岐(13:04)〜
はりつけ松跡(13:07)〜芥丸跡(13:14)〜藤ノ木坂道入り口(13:38)〜
八上の一里塚(13:4)〜春日神社(13:50)〜十兵衛茶屋(13:56)〜
ささやま荘(14:50/入浴/16:17)〜本篠山(16:28/16:31)=[バス]=
篠山口(16:56/17:00)=[快速]=尼崎=京橋(18:19)
天 候 晴れ
参加者 11名
実施日 2009.10.15
記録 大木 |